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SERENDIPITY | Crescent Inc

SERENDIPITY

-Serendipity-「セレンディピティー」という言葉をご存知ですか。
10年程前、ふとしたきっかけでこの言葉を知り、それの持つ意味に深く感動したのを覚えています。

Serendipityとは、何かを探していたときに、それとは別の価値を見つける能力や才能を表します。単なる「幸運」や「偶然」といった受け身ではなく、偶然をきっかけに閃き、自ら幸運をつかみ取る能力です。

そういう事って、人生の中で経験がありませんか?

失敗から学び、成功に結びつけたというエピソードは、この世の中に溢れています。
ノーベルのダイナマイト
レントゲンのX線
キュリー夫妻のラジウム
フレミングのリゾチームとペニシリン
科学・物理学・医学、様々な分野で語り継がれているサクセスストーリーからも、セレンディピティーは見い出せます。

でも、何もこんなに立派な成功だけがセレンディピティーではないと思うんです。
普段なにげに人と出会っている、その中で格別気が合い、仲が良くなる人っていませんか?
人生のパートナーであったり、仕事のパートナーであったり・・・
この能力って、親や家族や友達といった人たちから授かったものだと思うんです。自分の環境を作ってくれた人がいるからこそ、同じ価値観を持った人を嗅ぎ分けることが出来るのではないでしょうか。
そんな理由から、自らの結婚式のフォトブックにも「SERENDIPITY」と題し家族に捧げたこともあります。

そして、何より一語でこれを表現してしまうって、素晴らしい言葉だと思いませんか?
この言葉を端的に表す日本語は存在しません。日本語だけでなく、英語以外の言語で同じ意味をなす一語をもつ言語は存在しないらしいです。この言葉自体が造語であるという事に起因しているのでしょう。
多くの学者や著名人も、この言葉に関する研究や、事例の探求に勤しんでいます。

そもそもこの言葉はイギリスのホレス・ウォルポールという小説家が生み出したものです。
彼が子供の頃に読んだ「The Three Princes of Serendip」という童話にちなんだものらしく、彼が自分のちょっとした発見について友人に宛てた手紙に用いたのが初めての事でした。

その手紙の原文は以下の通りです。

「この私の発見はまさに私に言わせれば「セレンディピティ」です。このセレンディピティという言葉はとても表現力に満ちた言葉ですよ。この言葉を理解していただくには、へたに語の定義などするよりも、その物語を引用したほうがずっとよいでしょう。かつて私は『セレンディップの3人の王子』という童話を読んだことがあるのですが、そのお話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。何故分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです。さあ、これで「セレンディピティ」がどのようなものか理解していただけたでしょう?」

 

さあ、この言葉を単なる「幸運」で済ませることなく、「幸運にしてしまう能力」であることを忘れずに、明日からの自分自身のセレンディピティーを磨きたいと思います。