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ALARM!!! | Crescent Inc

ALARM!!!

前回は兵庫県のゲレンデ、今回は福井県のゲレンデと、2週続けて降雪に恵まれたスノーボーディングを楽しませてもらいました。
特に今回のコンディションは上々で、ステイする事を決断!!
車泊で一泊、翌日もグッドコンディションを楽しませてもらいました。

 

こんなに楽しかったショートトリップなのですが、どうしても気になる現実を目の当たりにしました。

今から少しネガティブな話をさせてもらいます。
差し出がましいですが、とある人物に耳が痛くなるほど注意を受け続けている素人の意見です。
専門家でもない素人の戯言ですが、興味のある方は読み進んで頂きたいです。

2年ぶりにゲレンデに戻って一番驚いたのがパウダーを楽しむ方達の爆発的増加でした。
以前だったら独り占めだったようなエリアが、溢れんばかりの人でいっぱいなのです。たった2年でこの変化は驚異的です。
だからって、何か嫌な思いとかをしているという話ではありません。一緒に楽しめて、笑い声が聞こえてくるのは非常に嬉しい事です。
ただ、ここで誰か影響力のある人が警鐘を鳴らさないと、重大な事故がどこかのゲレンデで起こりそうで怖いのです。

この数年来、にわかにパウダーライドと言うものが、コアな方々を中心に徐々に広がりをみせていました。
興味を持つ人々が、それなりのエリアにそれなりの知識と装備をもって、
そしてここが一番重要だと思うのですが、それなりの覚悟を持って入山されていました。
私はそれを、死を覚悟してバックカントリーに向かってるとは解釈していません。
みなさんは楽しいからこそ、より高みにある楽しさを求めて、ひたすら自分の足で山を登られているんでしょう。
楽しみと命を天秤にかける人間なんていません。ただ危機感を持っているから、危険と隣り合わせであることを常に意識されてると思います。
生命を落とさない最大限の努力をされています。
それでも、毎年のように悲しい事故が起こり、悲しむ人々がいたことも事実ですが・・・

ここまでなら、別になんら疑問を感じる事はありませんでした。
けれども、昨今のスキー・スノーボード人口の減少に伴った、業界でのムーブメントには怒りの感情を禁じ得ません。

停滞化した業界に残された起爆剤は、パウダーブームしかなかったかも知れません。
何かのブームを誘発し、市場を活性化させるのは、マーケットに携わるものとしては当然でしょう。
しかし、そこに人の生命が関係している事を、考慮できていないのではないでしょうか。

限られた人間にしか得られなかったものを、安易に分け与えてしまう事は恐ろしいことなのです。
ゲレンデが集客を競う為にパウダーエリアなるものを解放し、メーカーはこぞってパウダー用の製品を開発する。
あげくの果てに、ショップは商品の販売に躍起になって、危険性を周知する事はおざなりに・・・
いやむしろ隠していると言った方が適しているかもしれません。

例えば、NEXCOが速度制限を解除し、メーカーが一般道を走れるF1を開発する。
それを一般車より少しだけ高い価格で、怖いもの知らずに説明なしで販売している。
そんな状況を想像してみて下さい。そんな危険は百も承知だから大丈夫?
そう、危険を承知していれば大丈夫でしょう。
けれども、危険と思わない人で溢れかえれば?

2,3年前に長野県北部のN沢温泉というゲレンデを訪れたときに、かなりのショックを覚えました。
おそらく、とあるショップツアーの団体なのでしょう、その若者達はパウダーエリアに一斉に飛び込んでいったのです。一斉にです。
そして、技術の未熟な者は横に板を走らせ、当然のようにどんどん面を切ってしまいます。
止まっている仲間の真上に止まって、さらにサイドスリップで近づいている者もいます。
君たちは運がいいから生きているんだよ。
二度と訪れたくないと感想を持った事が記憶に残っています。(ゲレンデは楽しいですよ)

どれだけの管理の元に解放されてるパウダーエリアなのか。
どこまでの危機管理ができているヘリツアーなのか。
ショップやガイドなどを生業にしている人にはジレンマがあり、真実を語ってくれる保証はありません。
商業ベースである以上、自分の生命のリスクをそろばんではじかれている事を知っていて下さい。
一緒に滑る人は信用できる人なのか、装備を揃える前にチェックしてください。